【本日の10時セリ!!ん?(サヨリ)】
こんにちは。
本日は、ダツ目サヨリ科のサヨリをご紹介します。
青森県陸奥湾内の西側、蟹田周辺の海域で水揚げされました。
旬は、3月ごろからなのに・・・、随分とせっかちですよね。
琉球列島と小笠原諸島を除く日本各地、朝鮮半島に分布しています。
サヨリの特徴は、サンマと同じダツ目ということで細長い体長と、
なんといっても長く突き出している下アゴが特徴です。
その下アゴを太公望が釣り針に用いたという伝説が中国にはあるそうです。
回遊魚であり、内湾の表層を群れて泳ぎ、動物プランクトンを食べます。
幼魚は河口の汽水域にも入ったりしますし、サヨリの仲間には淡水や汽水域に生息するモノもいて、
その多くは胎生なのだそうです。(写真は、海産種なので卵生です。)
サヨリ科はトビウオ科と近縁もしくは、同じ科であると主張し、トビウオ科に含む研究者もいるそうです。
実際にトビウオほどではありませんが、水面を跳ねる習性があります。
身は白身というよりも、半透明で脂肪が少なく淡白で、大変美しい色合いです。
食し方は、刺身・酢の物・お吸い物・ムニエル・フリッター・一夜干しなどに合います。
旬がこれからの上に、値段の高いお魚ですが・・・春も秋も美味しいお魚です。ぜひお試し下さい。
<余談>
私の友人がサヨリを釣り上げ、妻におろしてもらおうとしたら、台所から妻の叫び声が響いたそうです。
その原因は、サヨリのエラに90%はついている寄生虫の「サヨリヤドリムシ」を見たからでございました。
(1?2センチ程度の白いゾウリムシのような姿をしています。)
人間に寄生することはありませんが、知らないで見るとかなりのインパクトがあります。
サヨリをおろす前にエラをめくって確認するか、頭をおろした瞬間にゴミ袋に入れるかの二択をお勧めします。
私は、釣り上げたサヨリでこの虫がついていないモノを見たことがありませんので、
ほぼサヨリのエラにいらっしゃると考えて間違いないでしょう。(お気をつけ下さい。)