【先日の朝の競場にて。このお魚は!?】
こんにちは。
バレンタインデーに浮かれていて、一昨日の朝の競り場にいた変なお魚の紹介が遅れました。
それは蓬田より入荷の込魚の中に。「あれっ?ホテイウオ(ごっこ)?にしては変だな…ゴッコなら
確かもっと真ん丸なはず…。そして尾の部分に違和感が…。」??とりあえず写真撮影を。
鼻孔が2対 吸盤状の腹ビレ
胸ビレより上にある鰓孔と、尾ビレの付け根にある明瞭な白斑、以上の4点で「クサウオ」と特定。
人生で初めて現物を見ました。当然食べたことはありません。
図鑑によると福島県等では、頭を落として皮を剥いで出荷され、冬期に新鮮なモノを
おろし和え・煮付け・卵巣の醤油漬け等にする、とありました。
皮剥ぐの大変だろうなぁ〜…とか、余計な心配をしながら味を想像……
おそらくホテイウオと似ているハズ。なら、醤油ベースの「汁」だ!
具は豆腐とゴボウ、仕上げに臭み消しの「あおさのり」、卵は皮が硬くて口の中に残りそうなので
汁の中へ。
空想で調理していきます。まず、全体に熱湯を廻しかけ、体表のヌメリを落とす。
吸盤を切り取り腹を裂き、肝と卵巣を取り出して他の内臓を除去し、頭の部分を割ってエラも除去。
腹の中の血合いを掃除し、後はブツ切り!吸盤は半分に!綺麗に水洗いする。
肝とブツ切りをしっかり湯煎し、汚れを取り除く。
卵は袋から出し、塩水で洗い、軽い湯煎でヌメリを取り去り、キッチンペーパーをのせたザルで
しっかり水気を切る。(これで汁が濁らない)
鍋に水を入れ、出汁コンブとささ書きしたゴボウを入れ、ゆっくり沸かす。
沸騰直前にコンブを取り出し、酒おたま1杯と肝とブツ切りを入れ、中火で15分位煮る。
一口大に切った豆腐を入れ、肝と卵も入れ、一煮立ちしたら醤油と味醂少々で味付け。
ゴボウとブツ切りのクサウオから十分な出汁が出ているハズ…椀に盛って、あおさのりを散らして食べる!