【時化(しけ)のため、ガランとした競り場にて。】

こんにちは。トピックス会員1号です。

前日よりのシケのため、今朝の鮮魚の入荷はごく僅か…鮮魚の番台では加工食品を販売しておりました。

ハタハタの飯寿し。

骨まで気にせず食べられるし、懐かしい味だけど、

最近の若い人にはパック詰めで置いてても

なかなか手に取ってもらえません。

どうすれば売れるか?手にとってもらえるか?

アウガに店を構える「乗田のかっちゃ」の一言に

ヒントが有るような気がしました。

「味もわがんねで、買らいるもんだかして」

(訳・味もわからないのに、買えないでしょう)

昔の味覚を覚えていらっしゃる方には手に取ってもらえるが、核家族化等で若い世代は味を知らないから、

手に取ってももらえない…。なら新たに「味」を覚えさせればいいのでは?覚えさせる努力をしなくっちゃ!

がらぁ〜んとした競り場にて、入念に下見をしている一団が居ました。津軽の春は、やはりホッケ!

時化の中、本日初物です!!

津軽の平野部では、春先に獲れるホッケを、

野菜と物々交換で大量に入手し、これを

保存して食べる事が生活の手段でした。

農作業が忙しくなる前、三枚に下ろしたホッケを

塩水に漬けた後、水分を飛ばすために約1か月

干してから、もち米・米麹を使って更に2か月程

漬け込みます。

これが「ホッケの飯寿し」。まさに津軽の味です!

入社当時、この時季は市場がホッケで溢れ返っていました。

木箱に入れたホッケが十段重ねで上場になり、それこそ「ホッケにかって向ごうメネじゃ」の状態なのです。

まさにホッケの大量入荷が、津軽に春を告げる合図なのです。一軒の農家で100箱単位で注文するから、

普通の買参人の方が、トラック1台分のホッケを買うんです。

そんなホッケも最近は品薄となり、すっかり高級魚と化しております…。

そして稲刈りが終わると冒頭の「ハタハタの飯寿し」です。津軽の食文化!絶やす事なく繋いでいかないと!!

初物の競りは人も集まります。この日一番の人気商材でした。競り値は…聞いてなかった…m(_ _)m

※弊社、明日は休場日となります。