【おでんにどうですか・・・(モスソガイ)】
こんにちは。 本日は、新腹足目エゾバイ科のモスソガイをご紹介します。 漢字では裳裾貝と書き、足が殻から常にはみ出しているため、その様子が昔の衣服で、 袴の上に纏った「裳」の裾に似ていることから名付けられたようです。 青森では馴染みのある貝であり、「ツブ」と呼んでいます。 地域によっては、「ベロツブ」や「アワビツブ」などと呼ばれています。 「ベロツブ」は、貝の中に足が入りきらない様子がいつもベロベロしていることから、 そのように呼ばれるようになったと言われています。 「アワビツブ」は、足の裏側がアワビの身に大変良く似ているためにそのような別称がついたそうです。 また、幕末に黒船で来航したペリー提督の艦隊によって採取され、perryiと名づけられたことから、 別名「ペルリボラ」とも言うようです。 殻の高さは4センチ位、殻の幅が3.5センチ位、身の長さは伸縮しますが、おおよそ7センチほどあります。 三陸沖以北の浅い海に多く生息していますが、東京湾や三河湾にも生息しているそうです。 ボイルされて売られていますので、煮物などに適しています。 身はしっかりとしていて噛むと柔らかく、肝の部分は大変味わい深いです。 本日の青森市は、最低気温マイナス6℃、最高気温マイナス1℃という、いわゆる“真冬日”となりました。 こんな寒い日の晩御飯はモスソガイを入れたおでんがピッタリです。 貝の旨みがおでん鍋に広がって美味しいですよ?。