【本日は、ヒレです。(カスペ カスベ)】

こんにちは。 本日は、北海道根室産エイ目ガンギエイ科ガンギエイ属のガンギエイのヒレをご紹介します。 名前の由来は、背中、胸にあるギザギザの棘がのこぎりの雁木(がんぎ)に似ているためだそうです。 エイ類の生殖方法は主に胎生ですが、ガンギエイ科のみが卵生で、硬い殻に包まれた卵を数多く産みます。 尾部(しっぽですね)には発電器官を持ち、弱い電気を発生します。 これは雌雄の交信に役立つと考えられているそうです。 また、雄の胸ビレの両側にある棘(とげ)は交尾のときに使われているそうです。 ガンギエイ科のエイ全般を青森では『カス』と呼び、北海道では「カス」と呼んでいます。 呼び名の由来は、安価でどのように料理してもおいしくない、カスのような魚ということで付けられたそうです。 また、ガンギエイ科の仲間は居酒屋でもお馴染みのメニューであるエイヒレの原料にも利用されており、 フランス料理にもヒレが使われているそうで、韓国ではキムチと一緒に刺身でも食べるそうです。 青森では、このヒレの部分をお酒と醤油で煮付けて軟骨も一緒に食べます。 身はトロトロ、軟骨はコリコリというよりもサクサクとした歯応えで大変美味しいですよ。 魚のカスと言われていたけれど、現在ではちくわ、かまぼこの原料にも使われている他、煮付け、煮こごり、 ムニエル、フライなど様々な料理法でおいしく食べられるそうです。