【ワールドワイドな活躍!!(スケトウダラ)】
おはようございます。 本日はタラ目タラ科スケトウダラ属のスケトウダラをご紹介します。写真は、青森県深浦産です。 上顎よりも下顎のほうが出ており、体は細長く目と口が大きいのが特徴です。 背中が灰色もしくは、黄土色っぽい配色で、お腹側は白もしくは銀色、体側には明瞭な黒褐色斑があります。 青森では標準和名のスケトウダラと呼ぶことは、万が一もなく、スケソウダラと呼んでいます。 そういえば、北海道の方も築地の方もスケソウと呼んでいました。 スケトウとスケソウを言ってみるとわかりますが、スケトウは言い難いため、 スケソウが広まったのではないか?と勝手に思っています。 タラコや明太子はスケトウダラの卵であることを皆さんご存知かと思いますが、 意外に知られていないのが、『すり身』です。 スケトウダラの身をすって、蒲鉾やカニカマにしたり、つみれにして食しているのですが、 残念ながらその知名度は日本では低いようです。 と、↑のように言いますのは、海外ですり身は「SURIMI」と表記されて販売されており、 「SURIMI」=スケトウダラのすり身であるという認識が高いです。 身の生食は、避けた方が無難です。 理由としてシュードテラノーバという寄生虫がいる割合が高いからです。 シュードテラノーバは、稀に人の胃や腸壁に侵入し、2時間から10時間後に激しい腹痛や吐き気、 おう吐、ジンマシンなど、寄生虫では有名?なアニサキスと同様の症状を示すことがあります。 刺身でどうしても食べたい方は、1度?20℃で24時間以上冷凍すると死滅するので、 その後、自然解凍してから食すと危険性が減ります。 お酢や比較的濃度の高い塩分の中でも生き延びるので、酢で〆たから大丈夫ということは、ありません。 酢で〆ると食中毒菌の増殖を抑える効果や殺菌効果は期待できますが、 寄生虫は死滅しませんので、ご注意ください。(よく勘違いされている方が多いです。)