【本日の10時セリ!!(シロギス)】

こんばんは。 本日は、スズキ目キス科のシロギスをご紹介します。 一般的にキスと言われているモノが本種を指します。 青森では、『キス』と呼んでおり、この他の地域では、『キスゴ』『マギス』などと呼んでいます。 長い吻(眼よりも前の部分)の先についたおちょぼ口が特徴で、日本沿岸、砂地があれば、 どこにでも生息している魚で1年中楽しめる魚ですが、5?8月ぐらいが旬とされています。 小さな群れで海底近くを泳ぎ回りながらゴカイ類やエビ類などを食べています。 大型の魚などに襲われそうになった時のように危険を察知すると砂に潜る習性を持っています。 シロギスとは言っても、写真のように黄土色に近い色なのは、 上記のように砂に対する保護色のためではないか?と言われています。 性格?は危険を察知するとすぐに砂に潜ってしまうため、釣り人は船のエンジン音や、 オモリを海底に打ちつけないように最深の注意が必要だそうです。 肉質は白身で淡白、クセのない淡白な味わいは、天ぷらやフライ、塩焼、干物、吸い物の種にしても合います。 新鮮なモノは刺身にしても美味しいそうです。(私は、刺身を食べた経験がありませんが・・・。) 昭和初期の江戸前では、品川沖に屋台船を浮かべて行うキス釣りは、夏の風物詩であったようです。 この他に、浦安地域などでは、脚立を立てかけ、その上に座って釣る人もいたようです。 脚立の理由は、危険を察知するとすぐに砂に潜ってしまうため、脚立の上で気配を消して釣るそうです。 その当時釣られていたのは、本日ご紹介しているシロギスとアオギスだそうですが、 アオギスは、現在東京湾では、見かけなくなってしまい、九州の一部と台湾で生息しているそうです。 アオギスは、絶滅危惧種であり、私も実物は見たことがありません。 千葉県浦安市にある、浦安市郷土博物館の地下1階ホールの水槽にアオギスが展示されているそうです。 チャンスがあれば見に行きたいと思っています。