【ラジオでのお話。】

こんにちは。

11月1日の朝7時頃、NHKラジオ第1「ラジオあさいちばん」のインタビューをうけた鮮魚担当者。

生番組だったので、言いたかった事全ては言えなかったようですが、その時の打合せ原稿が出てきたので

その一部を掲載します。(リ)→リポーターの質問。(担)→鮮魚担当者の回答です。

(リ)青森県では、たくさんの種類の魚が獲れるんですよね?

(担)日本海、津軽海峡、むつ湾、そして太平洋と、三方以上海に囲まれていますから、

   四季折々、順繰りに美味しい魚たちが獲れます。

(リ)西澤さん、今の青森の旬の魚は何ですか?

(担)むつ湾で獲れる真鯛(マダイ)です。

(リ)えっ?真鯛の旬って、春じゃないんですか?

(担)産卵期の春にも脂が乗っていますが、どうしても子に栄養をとられるので、雪の降る前の

   2回目の旬を迎えた湾内の真鯛の脂乗りの方が数段上ですね!

(リ)西澤さん、むつ湾で獲れる真鯛が美味しい理由とは?

(担)何故美味しいのか?ホワイ?

   むつ湾は冬を目の前にすると、一気に海水温が下がります。その変化を敏感に感じ取って、

   「さんびくなるメに、早ぇぐ太って脂付けねばマイネ」と、魚たちはアワクッテ物食い出します。

   その時、むつ湾さはいいあんべぇにそこら中さ養殖ホタテのカゴ下がってらはんで、そのカゴさ

   ねっぱってる雑貝だのば食って、いっぱんだに肥えて脂乗るんだ。何しろ養殖ホタテの出荷量

   日本一!カゴの多さ、想像つぐべ。釣り好きはわざわざ養殖カゴの下さ針へるんだな!

   (訳・「寒くなる前に、早く太って脂を付けないとダメだ」と、魚たちはあわてて物を食べ出します。

      その時むつ湾にはちょうどいい具合に、そこら中に養殖ホタテのカゴが下がっているので、

      そのカゴにくっついている雑貝などを食べて太って脂が乗ります。何しろ養殖ホタテ出荷量

      日本一! カゴの多さは想像がつくでしょう。釣り好きはわざわざ養殖カゴの下に針を垂らします。)

   

   八甲田山系から流れ注ぐミネラル豊富な水もまた、魚やホタテを美味しくします。

   むつ湾という独特な地形が養分を外海に逃がさないという要素も大きいです。

(リ)美味しい部分はどこなんですか?

(担)皮と身の間です。ここに脂が溜まるのです。鯛に限らず、サバ、カレイ…何の魚でも、

   皮と身の間にある脂が一番美味しいです。

   そして今の時季の真鯛の頭を割って、醤油と砂糖でギリッと煮付けた「兜煮」、

   目の裏のゼラチン質が最高です。

(リ)では、西澤さん、全国の皆さんに青森の美味しい魚のPRをお願いします。

(担)七子八珍に代表される青森の美味しい魚たち、

   是非魚を食べに青森に来て下さい!!