【今朝のセリ風景。(マダラ)】
平成23年年末に数十年ぶりに豊漁となったマダラですが、今朝のセリ風景はそれには及ばないものの、
売り場にたくさんのマダラがやってきました。
マダラがズラリと並んでいました。 マダラが多いと売り場とセリが活気づきます。
マダラと言えば津軽では丸ごと1本買っていたものですが、今ではやはり下さないと売れなくなりました。
津軽の食文化の伝統を大事にしたいと、下し方や食べ方の提案をしたりもしておりますが、
やはり最近の台所事情等から、1本丸ごとを買って…というのは難しいもののようです。
もし丸ごと1本のマダラが手に入ったら、頭・内臓・中骨などの「アラ」は、やはり「じゃっぱ汁」に。
身は昆布〆、漬け焼き、煮付け、フライ等、オールマイティーに使えます。参考にマダラのフライのレシピ
白子は湯引きにしてポン酢で食したり、タツ刺しや天婦羅などに。
卵巣(真子)は醤油漬けにしたり、
子和えにしたり。
冬は雪に閉ざされた津軽地方では、
根菜類が貴重な栄養源となり、
ニンジンの鮮やかな赤色も相まって、
「子和え」が正月料理に欠かせない
一品になったと思われます。
そんな貴重な卵巣(真子)を流さないために、昔は漁師さんが木ベラを挿して出荷していたのですが、
衛生面などの理由から最近では見かけなくなりましたが、今朝のマダラの中に発見しました。
左上の写真のように卵巣(真子)が流れ出すのですが、右の写真は流れ出さないように木ベラを挿してます。
何はともあれ、やはり青森の冬の食卓には「マダラ」なのです!!