【初物!!パート2(スジコ)】
こんにちは。
本日は、初物!!ベニサケの筋子をご紹介します。
写真の筋子は、アラスカ産で今年の5月に漁獲後生産されたものです。
産卵をするために、川に向かっている途中のベニサケを漁獲し、筋子を作るわけです。
ちなみに、私達の業界では、スジコとは言いません。
ベニサケのスジコなら『紅子(ベニコ)』、シロサケのスジコなら『鮭子(サケコ)』、
ギンサケのスジコなら『銀子(ギンコ)』、マスのスジコなら『鱒子(マスコ)』、
トラウトのスジコなら『トラウト子』と長くても、魚種別で言い方が異なります。
写真は、プラスティック製の箱(ペール)に5キロ詰めされたモノです。
本日ご紹介している筋子は、関東・信州よりも以北の地域でよく食されるモノです。
特に東北・北海道での消費が大きく、青森や北海道で好まれるのが、粒の大きいトラウト子です。
写真のベニ子を好むのが、秋田や山形の方が好むそうです。
筋子を作る工程ですが、鮭から取り出した筋子に塩をまぶして熟成させます。
基本的に漬物と同じ工程ですので、重石をのせて、熟成させるわけですが、
近年では、衛生上の問題が取り立たされて、重石は使えなくなり、筋子をペールに入れた状態で重ねて、
プラスティックパレットで上下から蓋をして、バンドなどで締め上げて、数日間熟成させます。
例えるなら、ベルトの穴を2?3っつキツク締め上げる状態ですね。(メタボ全開の私には真似できません。)
数日後、締め上げられた筋子が写真のような商品になるわけです。
初物のベニ子をお試しください。粒は小さめで、柔らかいのに殻はしっかりしています。
最後に一句!!
食文化 筋子納豆 同じだね (詠み人 「九州の方は明太子は食べるでしょうにね?。」さん)