【新人、初レポート!!(ガザミ)】
こんにちは。
毎年この時期の恒例(?)となりました、新入社員による10時セリレポートです。
今回はK-1の須藤元気選手に似てないほうがお送りします。
今日皆さんにご紹介するのはワタリガニ科に属する「ガザミ」です。
甲幅は1?20cmまで様々です。写真のものは25cmもあり大きい部類に入ります。
食べられる部分が少ないため、おもに鍋の具やだしとして使用します。
メスが卵を持つ11?12月が一番の食べごろだそうです。
一般にワタリガニと呼ばれているのがこのカザミです。
なぜワタリ(渡り)ガニと呼ばれているのかといいますと、他の蟹とはちがい4番目の足がひれ状になっていて、
これをオールのように動かすことにより・・・泳ぎます。もちろんカニらしく横泳ぎです。
泳いで海を移動することからワタリガニと呼ばれるようになったそうです。
冬は水深20mのところで越冬していますが、夏になると水深5mぐらいまで上がってきて産卵を行います。
そのため海水浴中に泳いでいるカニを見かけた方はこのガザミだと思ってください。
ちなみに英語ではガザミのことを「swimming crab (泳ぐカニ)」と呼ばれています。
知っている方も多いと思いますが、カニはハサミや足が岩に挟まれたりなど危険を感じると切り離して逃げます。(「自切」と言います)。特にガザミは自切しやすいです。
写真は一匹だけの出荷なので違いますが、大量に出荷する際にはカニ同士で傷付け合って自切しないように、ゴムなどで縛り出荷します。
また生きがいいとゆでる際にも自切してしまうため、口の部分をまな板などに打ち付けて(!)
脳震盪を起こさせると切り離さなくなるそうです。
なぜ口なのかというと、カニの脳は口を囲む口部神経節だからです。
ちなみに、カニみそは脳ではなく、中腸腺(肝膵臓とも呼ばれています)と言い、
すい臓と肝臓の機能を持ち合わせている内臓の部分です。
最後に一句!!
どうしても 横に動きたい カニだから (詠み人 「ケン石黒(似)」さん)