【本日は雑談です。】

おはようございます。

「もぉ?い?くつねーるーとぉ?」の『お正月』の歌は何故か新年が明けた後によく歌われている気がします。

さて、この季節になると私は思い出すことがあります。

5年ほど前に仕事が終わり、終電を乗り過ごした私と上司は二人でタクシーに乗りました。

仕事納めでお酒をたんと飲んでいた私は、上機嫌でタクシーの運転手さんに話掛けていました。

暫くして車内を見渡すと『お支払いは現金、クレジットカード、デビットカードでもお支払いできます。』

という文字が目にとまりました。

私は「すごいなぁ?、今はタクシーでもデビットカードで支払いできるんですか?」と聞くと

運転手さんは「ええ、便利な時代になりましたよね?。私も最近使ってますしね。」と答えました。

当時私は、休日・祝日に使用しても手数料の掛からないデビットカードをよく使用していました。

(休祝日に現金を引き出すことを考えると、大変便利でした。)

深夜割増も手伝い、タクシー料金はドンドン上がって行きます。

明日からは、銀行もお休みだし、現金あるにはあるけど、使いたくないし、クレジットカードは後からの請求でビックリしたくないし・・・、ということで、デビットカードで支払うことにしました。

目的地に着く前に「運転手さん、支払いはデビットカードでお願いします。」と声を掛けました。

「えっ!?デビットですか?」と運転手さん。

「ええ、そうですよ。何か?」と私が言うと、「いえ、別に・・・わかりました。」と歯切れの悪い答え。

しばし、沈黙の後、目的地周辺に近づくと、運転手さんが、「あの?、お客さん・・・、お支払いなんですが、現金かクレジットにしていただけないでしょうか?」と私に尋ねてきました。

「ハァ?さっき、分かりましたって運転手さん言ったでしょ?カードリーダーの故障ですか?」と尋ねると

「いいえ、あの?、やったことがないんです。」

「何がですか?」

「デビットカードでの精算を、です。」「なんとか、現金かクレジットにしていただけませんか?」

私は、0.7秒ほど一瞬考えましたが、「いいえダメです。デビットでお願いします。」

「このままじゃ、出来ないままだから、やってみましょうよ。運転手さん。待ってますから」と言いました。

その時運転手さんはルームミラー越しにシッブ?い顔をしていました。

目的地に着き「やったことないんだよな?」と小声で呟く運転手さんは、説明書らしきものをダッシュボードから出し、無線で問い合わせしながら操作しだしました。

無線で使い方の指示を出している本社?の方も要領を得ず、何度やっても精算ができず運転手さんは困り果てていました。

その時に無線から声がしてきました。「○×△号車、それカード通してから緑のランプついたか?」

「イヤイヤ、その前にこちら×△号車だけど、カード通してから、チョッと待ってお客さんに暗証番号押してもらって、ランプがオレンジから緑に変わったら、1番大きいボタン押してみろ。」

と、他のタクシーの運転手さんから無線越しで次々に助け舟が・・・、なんだか電車男みたいでした。

デビットカードでの精算に初成功した運転手さんは、「いや?、お客さんのおかげで、出来ましたよ。今までデビット使うってお客さんは、全部断ってきたもんでね?。『やってみましょうよ。』なんて言われるなんて思ってもみませんでした。」

「お待たせして申し訳ありませんでした。ありがとうございました。」と言われました。

私も上司も運転手さんも笑顔になって別れました。

(今、考えると、私は随分偉そうな物言いだった気がします。)