【もう11月ですね。雑談です。】
おはようございます。
本日も10時セリではマイカが大漁です。
それだけ、水温が例年より低くなっていないということなのでしょうね。
さて、5年ほど前の話です。ヨットで青森から函館の金森倉庫までノンビリとトローリングをしながら航行していたときに、メジマグロ(クロマグロの若魚)の群れに運良く突っ込んだようで、次々と釣り上げていきました。
始めは面白がって釣りに興じておったのですが、あまりにも釣れ過ぎて津軽海峡に差し掛かる頃には、
若干飽きてきて、『もう、釣れなくていいや』と思いながらも、100匹近く釣り上げていました。
(贅沢な悩みです。)
1匹だけは、三枚におろして刺身で食べました。身が少し柔らかい気がしましたが、大変美味しく頂戴しました。
しかし、残りの数を見てどうしようかと悩みながら、函館に到着しました。
ヨット仲間で相談し合い、イロイロな意見がでました。「誰かに売ればいい。」「函館のヨット仲間に配ればいい」「青森まで、クール宅急便で送ろう」しかし、どの意見も現実的ではなく。悩んでいました。
とにかく、本日中に大量のメジマグロを処分しなければならない。
「よし、ここ金森倉庫は観光地でもあるし、無料でその辺にいる人達にあげちゃおう。」と誰かが言い、
みんなその意見に賛成しました。
ところが、呼びかけをしても、誰も貰ってくれません。
「これ、メジマグロ、良かったら持っていってくれませんか?」と言っても、
次々に通る観光客や通行人は、一瞥するだけで、こちらに寄ってこようともしません。
途方に暮れていたときに、一人のおばさまが「本当にくれるの?タダなの?なんでくれるの?」と聞いてきました。
そこで私は「釣れすぎてしまって、処分に困っているんです。おばさんに貰って頂けると大変嬉しいのですが・・・。」と話すと。。
そのおばさまは「○○さーーーん、△△さーーーん、この人達マグロ無料でくれるってよーーー!」と遠くにいる友人らしき人にメジマグロを1匹手で持ちながら叫びました。
そうすると、そこここから「え、タダ??」「マジで、もらえんの?」という声が聞こえてきたと思ったら、もう大変。
次々に人々が群がってきて、「本当にタダでくれるの?じゃあ貰うね。」「一人何匹までなのよ!!」とみるみるメジマグロは減っていきました。
「ちょっとーーー!ビニール袋ないの?そのまま持っていけってことなの?」と、無料にも関わらず文句を言われる始末。
10分も掛からずに、100匹ほどあったメジマグロはキレイに無くなりました。
やはり、観光客や通行人はけん制し合っていたのでしょうね。誰かが1匹、手をつけるのを待っていたのでしょう。
人間の心理が少し分かったような気がした1日でした。