【本日は雑談です。(怪談!?話)】
こんにちは。
本日は、今から4、5年前のお話です。
その時私は、不動産を扱う会社に勤めておりました。
8月のとても暑い日でした。
とあるマンションの管理人さんからクレーム担当者へ一本の電話が掛かってきました。
「最近、マンション中から変な臭いがするんです。確かめて下さい。」と・・・。
本来、私の担当業務ではなかったのですが、そこのマンションには、多数の私のお客様がお住まいだったため、何かあっては困るということで、クレーム担当のセクションから一緒に行って欲しいとの依頼があり、同行することにしました。
うだるような暑さのなか、電車を乗り継ぎ、都心の一等地で高級マンションが建ち並ぶ所まで、汗でスーツがずぶ濡れになりながら向かいました。
同行していた担当者は、車中でしきりに「いやだな?。」を連発していたので、私が「どうしてですか?」と聞くと
「この季節でしょう?マンション中が臭くなるってことは、大概アレが腐る臭いなんだよね。」
「え?アレって?」と私は若干その意味が分かりかけていましたが、できれば違って欲しいと思いながら聞くと、
「ニ・ン・ゲ・ン」と電車の窓から飛び降りて逃げたくなるお答えをお見舞いされました。
親知らずを歯医者で抜かれる日ぐらいテンションの下がりきった状態で、そのマンションへと入って行きました。
オートロックの扉を開きエントランスに入ると何の臭いだか分かりませんが、確かに微かに臭いました。
(この時からかなりビビッてました。)
管理人さんに、「一番臭いの強い階へ」とエレベーターで案内されました。
その階に着くと(14.5階だったと思います。)確かに臭いは強くなりました。
その階を歩き回ると、一つの部屋だけ、臭いがより強くなりました。
表札を見ると、私が2.3ヶ月前にお世話した外国人のお客様であることが分かりました。
いろいろな考えを巡らせながら、インターホンを押しました。
頼む出てくれ!!と心の中で祈りました。(この時は最強にビビっていました。)
その祈りが通じたのか、奥様が出てきました。
「ハイ、ナンデスカ?」「ア、?サン、コンニチハ」私のことを覚えていて頂いたのは大変嬉しかったのですが、
ドアが開かれると同時に凄い臭いがしてきました。
私は、奥様に柔らかく経緯を説明し、部屋の中を拝見させてもらう許可を頂き、部屋に入ると臭いはお風呂場の方からしていました。
私が、お風呂場を見ても良いか、確認をとったところ、最近使ってないからいいと言われました。
一瞬??と思いましたが、お風呂場に入って、バスタブを見た瞬間に背筋が凍りつきました。
バスタブには、大きな石が二つ入っていて、その石の下には大量の白菜の漬物(キムチ)があったのです。
なんでも、奥様の地元では、みなさんこうしてバスタブに漬けるのだそうです。(真偽はわかりません。)
私は、奥様にバスタブに漬けるのをやめて頂くようにお願いし、マンションを後にしました。
ニ・ン・ゲ・ンじゃなくて良かったなと思いながらも、あのマンションにお住まいの方も臭いの根源がキムチだとは思わないだろうなと思いました。