平成二十二年 戻橋

平成二十二年 出陣

戻橋

(もどりばし)

 京の都、堀川にかかる一条戻橋(いちじょうもどりばし)。
源頼光(みなもとのらいこう)の使いに出た渡辺綱(わたなべのつな)が、
深夜この橋のたもとで一人の美女に出会う。
綱は女に、五条のあたりまで送ってほしいと頼まれ馬に乗せるが、
少し行くと女は鬼女の姿となって、「いざ我行く処は愛宕山(あたごやま)ぞ」と
叫んで襲いかかってきた。
 大立ち回りの末、髭切丸(ひげきりまる)の名刀で鬼女の片腕を切り落とすと、
鬼は愛宕山へと飛び去っていった。
 歌舞伎の演目としても知られている、平安中期の伝説である。

解説 竹浪 比呂央

○○賞 受賞

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