【本日は雑談です。】

おはようございます。

本日は、今から5,6年前に不動産で働いていた時のことを掲載します。梅雨明けの暑く、晴天の日にお客様からクレームの電話が鳴りました。

そのお客様はアパートの1階にお住まいの方で、「2階から雨漏りがしていて困っている。なんとかしてくれ!」とのことでした。

2階から??と私は思いましたが、先ずは、現場がどうなっているのか、確認をするため、上司と2名で電車に乗って現地に向かいました。

車内では、上司が「?くんは、こういうことは初めてだよね。何事も経験だからね。ウチの会社ではこういう仕事をメインにしている人達がいるということを知る良いチャンスだよ。」

「クレームをどう対処するかで、その企業の評価が決まる。お客様の相談に乗れるところは乗るが、譲歩できない部分はきっぱりと言わなくてはならないよ。」という教えをいただきました。

目的の駅に着き、タクシーに乗り込み急いで現場に向かいました。

その途中で一度、お客様に電話をしました。「ただいまそちらに向かっております。現在、雨漏りはいかがですか?バケツや洗面器が必要でしたら、お持ちしますが・・・。」

と言ったところ、お客様は、「いや、それは必要ないですね。」と言ったのです。

「ということは、雨漏りしなくなったのでしょうか?」と私が聞くと、「いえ、雨漏りはしていますよ。とにかく来てもらえれば・・・。」私は、運転手さんに急いでもらうようにお願いしました。

お客様のアパート前に到着し、お部屋の前まで足を進めると、梅雨明けの雲ひとつない晴天に、その部屋からドア越しに「ザー、ボツボツ」と音が聞こえているのです。

インターホンを押そうとしたところ、その部屋のドアの隙間から、水がドンドン流れていました。私は、上司と顔を見合わせながら、インターホンを押しました。

直ぐにドアが開きお客様が玄関に立っていました。

部屋の中で傘をさして・・・・。私は「ここって、部屋だよな?」と心の中で確認していました。

お客様は「こんな感じなんですよねー。」と怒りをとおり越してしまい、私達の顔を見てホッとした様子でした。

部屋を見渡すと1Kのお部屋の天井からは、次々と雨のように水が滴り、見るからに、テレビ等の電化製品はアウト、ベットもカーペットもアウト、このお部屋で助かっている物は何もないのが、直ぐにわかりました。

とりあえず、傘をたたんで、外に出ていただき、あらましを説明してもらうと、「寝てたら、2階からゴーっていう音が聞こえていて、あなた方に電話したときは、部屋の電気のところからチョロチョロと雨漏りしていたんですよ。」「それで、あなたから電話がくる5分くらい前から天井中から、もう、ザーーーーって。それでもう、傘ささなきゃなって。」

原因は、2階の方がお風呂の水を出しっぱなしにして、出勤してしまった事でした。

火の不始末も大変ですが、水も災害を引き起こす原因になります。

出勤・通学前には蛇口はしっかりと閉じましょうね。(家の中で傘はさしたくないですものね。)