【今日の10時セリ!!(ガザミ)】

おはようございます。

本日は、ワタリガニをご紹介します。

標準和名ではガザミですが、一般的にワタリガニと呼ばれることが多いです。

特徴としては、第四脚がヒレのように扁平になっていることです。

この脚をオールのように使って泳ぐことができるカニなんです。

この脚はカミソリの刃のようになっていて、大変切れやすいので、ワタリガニを手で持つときは注意が必要です。

味は美味しいのですが、身入りがあまりよくないので、鍋物や味噌汁のダシに使われることが多いです。

北アメリカ東岸産のアオガニと呼ばれるワタリガニの仲間は、脱皮後の柔らかい状態をそのままソフトシェルとしてまるごと食べます。この利用法も、昨今の日本食文化にも大分浸透してきました。

このガザミ(ワタリガニ)は危険を察知した時に自切り(自ら、ハサミ脚や歩脚を切り落とす)し易い種類のカニです。

運送中に、互いに挟み合ったり、動き回って傷ついて自切りしないようにゴム等で縛っておくことが多いです。

このガザミを生きたまま茹でる時には、カニの口の部分をまな板などに打ち付けて脳震盪を起させ、そのうちに熱湯にいれないと、お湯の中で暴れて自切りする恐れがあります。

なぜ、口の部分を打ち付けると脳震盪を起すかというと、カニの口を取り囲む口部神経節こそ、カニの脳にあたるからです。

最後に一句!!

家の犬 泳ぐときには カニかきよ (詠み人 「前には進めません」さん)