平成七年 漢楚春秋 剛勇 樊かい
平成七年 出陣
漢楚春秋 剛勇 樊噲
(かんそしゅんじゅう ごうゆう はんかい)
中国戦国時代末(紀元前二百年頃)秦(しん)を討つべく対立していた豪将項羽(こうう)と智将劉邦(りゅうほう)が項羽の陣営鴻門(こうもん)で会見することとなった。(鴻門の会)
この機に乗じ、項羽は臣下の言を容れて劉邦を亡き者にせんと企んでいた。酒宴がたけなわのころ、項羽の臣・項荘(こうそう)が剣舞にことよせ劉邦を襲わんとした。これを予期していた劉邦の忠臣帳良(ちょうりょう)が奨噌(はんかい)に急を告げる。
樊噌はただちに盾を抱え宴席に押し入ると、劉邦のすぐうしろに仁王立になって項羽を睨みつけた。
その髪は天を突き、その眦(まなじり)は今にも、張りさけんばかりであった。
解説 竹浪 比呂央
観光協会会長賞 受賞
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