【渡りカニ。(ガザミ)】
こんにちは。
今回は、甲殻類十脚目ワタリガニ科ガザミ属のガザミをご紹介します。
『ワタリガニ』と呼ばれているのがこのガザミです。
なぜ、ガザミが『ワタリガニ』と呼ばれているのかといいますと、カニなのに遠くまで泳いで海を移動するからです。
ガザミの四番目の足がひれ状になっているので、オールのように動かし泳ぐことができるのです。
ガザミは自切しやすいカニです。
(自切:岩に足を挟んだりなど、危険を感じると自分の足を切り離して逃げること。)
大量に出荷する際にはカニ同士で傷付け合って
自切しないように、
画像のようにゴムなどで縛り出荷したりします。
ガザミは、生きたままボイルした方が美味しいといわれており、
活のまま茹でる際にも自切してしまうため、口の部分をまな板などに打ち付け、
脳震盪を起こさせると自切がなくなるそうです。
脚にほとんど身が入っていなく、可食部分は少ないですが、
脚の付け根辺りには少々の身があるので、スープなどのダシに使われることが多いです。
春から初夏にかけてメスのカニミソは、旨みが濃厚で最高に美味しいです!