【6月24日 朝競り風景。】
こんにちは。本日もトピックス1号が、朝競り風景をお届けします。
大衆魚の先頭は釧路・厚岸の大羽イワシ。今朝売りは幾らか下げて、厚岸は4k入・釧路は2kで上場。
そして怪しい三人組が…一番右は全日本プロレスの武藤!??
釧路2k16尾@120〜130g。厚岸産を下ろして、買受人の皆様に脂乗り・鮮度確認していただきます。
見事な脂の乗り…皮下脂肪ビッシリ!血合いはピンクがかった赤!身も脂乗りで白っぽくなって文句無し!!
イワシといえば先日、日高中央漁協(北海道浦河町)の方が、「今年もよろしく」と、挨拶に弊社を
訪れた際、昨年秋の「浦河イワシ事件」の話をされていかれました。
その事件とは、浦河の港に大漁の大羽イワシが入り込み、翌朝には酸欠のため、大量のイワシが
湾内一面に浮かんでいたそうです。
町内の方が網ですくってもすくっても、なにせ大量…生きて回遊しているイワシも居て、おそらく
一晩で1千t位のイワシが入って来たのでは?との事でした。
獲りたくても刺し網許可が無い、イワシの棒受けの許可が無い、TAC(漁獲可能量)の枠等で
行政は重い腰を上げなかったそうです。
そうこうしているうちに、ほぼ死んでしまい、酷い「腐敗臭」が。
飲食店は窓を開けて営業出来ないし、一般家庭からも相当の苦情が出たそうです。
今年の春にダイバーを入れたところ、湾内の底には頭と尾の無い状態で数m堆積しており、
暑くなって異臭が漂う前にバキュームで吸い上げ、産業廃棄物として処理するそうです。
その見積額、5億円!
小さな町だから、国の助成金でも引っ張ってこないと…どっから引っ張ってきたのだろう??
今のイワシの水揚げ状況を見ていると、今年も道東にはイワシが来ると思われます。
お金をかけて廃棄処分するなら、棒受けのサンマの枠で獲らせればいいのに…と思っていたら、
今年は10t未満の小型のサンマ船の何艘かに許可を出したそうです。
実情に沿った行政の支援、必要ですね。