【御節料理パート2 (カズノコ)】
おはようございます。 本日はニシン目ニシン科ニシン属のニシンの卵、カズノコ(数の子)をご紹介します。 ニシンの子なのに、カズノコとなったのは、地域によっては『カド』や『カドイワシ』などと呼んでいるところがあり、 カドの子が転じて、数の子となったのではないか?と言われております。 ニシンから多くの子が生まれることにかけた縁起物として、古くからのおせちの一品として活躍しています。 昔は漁獲量が多く、簡単に入手できましたが、 昨今では漁獲量の減少から貴重で高価なものとなり「黄色いダイヤ」とも呼ばれています。 上記でも掲載したとおり、卵の粒が小さく大量数の卵の集合体である数の子にあやかり、 御節料理では、子孫繁栄を願っているそうです。 現在は、塩数の子を食すことが多いですが、昔は干し数の子だったそうです。 数の子は、たんぱく質、脂肪、ヨード、ビタミンEなどが含まれており、栄養価が高いのですが、 卵膜がかたいため(ケラチン)消化され難い食品です。 噛んだ時のほどよい弾力と心地よい歯ざわり、そして音が数の子の真骨頂と言えるでしょうね。 多くの食品が目と鼻と舌で味わうのが多い中で、 数の子は、歯と耳で味わう(楽しむ)という特徴的な食品なのではないでしょうか?