【本日の10時セリ!! (イシガキダイ)】

おはようございます。 本日は、スズキ目イシダイ科イシダイ属のイシガキダイをご紹介します。 写真は、青森県陸奥湾産で全長14センチと大変かわいらしいサイズでございました。 今まで撮影した中でもかなり小さい部類に入るため、 イシガキダイの特徴である、ハッキリとした黒い斑紋が色濃くでております。 この黒いハンテン状のモノが成長するに従って薄れていき、口の周りが真っ白になることから、 別名『クチジロ』とも呼ばれています。(全長が30センチ前後から口が白くなるらしいです。) 姿形も似ていることから、よく、別名『クチグロ』のイシダイと比較されます。 特に青森では、イシガキダイの漁獲は少ないため、2種の違いを知っている人は少ないと思います。 その理由は、イシガキダイの分布が南方系統であるためです。 図鑑によると、イシガキダイの分布は、本州中部以南、グアム、 南シナ海、ハワイ諸島などの沿岸岩礁域です。 珊瑚礁域に生息し、大型のモノはシガテラ毒を持つモノもおりますので、注意が必要です。 (特に海外(赤道付近)などで、釣り上げたモノは要注意です。) イシガキダイは、イシダイに比べて口が鳥のクチバシのように尖り、 イシダイよりも脂がのっており、身質にクセ(いわゆる磯臭さですね。)が少なく高級魚とされています。 近年では、活魚としての需要も高く、洗いや薄作り、寿司ネタとして食されています。 *シガテラ毒とは? 赤道を中心とした熱帯から亜熱帯の浅い海域の魚に特有な毒のことで、 特にサンゴ礁の回りに生息する毒魚によって起こる、死亡率の低い食中毒の総称で使われています。 そのシガテラ毒が食物連鎖によって、より大型の魚に蓄積されるのです。 加熱してもシガテラ毒は分解されないため、食中毒をおこしやすく、 魚の外見からでは、毒を持っているのか?どうか?分からないので、注意が必要です。 症状は、下痢や発熱が主ですが、シガテラ中毒の特徴として、暖かいものも冷たく感じるそうです。