【本日の10時セリ!!(モスソガイ)】

おはようございます。 本日は、新腹足目エゾバイ科のモスソガイをご紹介します。 青森では、大変馴染みのある貝なのですが、 多分にどなたも標準和名である『モスソガイ』をご存知無いと思います。 青森では、本種を『ツブ』と呼んでいます。 ですから、青森の居酒屋などで、「ツブ下さい」と言えば、大抵モスソガイが出てきます。 そして、エゾボラのことを『マツブ』と呼び、ヒメエゾボラのことを『アオツブ』と呼んでいます。 エゾボラを掲載したトピックスはコチラ その他の地域では、『ベロツブ』や『アワビツブ』などと呼んでいます。 『ベロツブ』は、貝の中に足が入りきらない様子がいつもベロベロしているから、 そのように呼ばれるようになったと言われています。 アワビツブは、上記左右の写真をご覧頂ければ一目瞭然、 足の裏側がアワビの身に大変良く似ているためにそのような別称がついたそうです。 殻の高さが4センチほど殻の幅が3.5センチ、身の長さは伸縮するので、おおよそですが、7センチほどあります。 青森では、そのほとんどが、ボイル後にサイズを選定し、串に刺されて売られます。 三陸沖以北の浅い海に多く生息していますが、東京湾や三河湾にも生息しているそうです。 食し方ですが、ボイルされて売られているため、煮付けやおでんのタネとして食されるのが圧倒的です。 身はしっかりとしていますが、噛むと柔らかく、肝の部分は大変味わい深いです。 青森の食文化ですので、お越しの際は、ぜひチャレンジしてみて下さい。