【本日の10時セリ!!(コウイカ)】
こんにちは。 本日は、コウイカ目コウイカ科のコウイカをご紹介します。 写真は、胴の長さが14センチほどですが、大きいモノでは17センチほどになるそうです。 青森では『スミイカ』と呼んでおり、絶対数は少ないかもしれませんが、 東京の寿司店では「シンイカ(新イカ)」と呼んでいました。 写真をご覧頂くと、「ムム!!」と思うかもしれませんが、決して、黒く汚れているわけではありません。 コウイカは青森のように別名スミイカと呼ばれているだけあり、墨を多く吐き出します。 そのため、発砲スチロール箱の外にまで墨が付着しているモノもあるほどです。 背中にはトラ柄の横縞があり、冬の終わりから春にかけて、 内湾に近寄り海藻や海底に沈んでいる木の枝や、網などに卵を産み付けます。 卵は直径8ミリ程度で、丸っぽいですが、先端が尖ったモノもあります。 卵の表面には砂をまぶしてあり、卵が敵に襲われないためのカモフラージュだと考えられています。 肉質が厚く、やわらかくて甘味が強くて大変美味です。 好みの問題ですが、冬場の身が締まったモノが好まれている傾向があります。 食し方ですが、刺身や寿司ネタ、天ぷらや焼き物、煮物などによく合います。 皮(外套幕『ガイトウマク』)を剥いだ、真っ白な状態で販売されることもあります。 <薀蓄> 英語でイカは、squidとcuttlefishに分けて呼ばれています。 本日ご紹介した、コウイカにはcuttle boneという石灰質の甲の骨のような物があります。 このため、コウイカ目はcuttlefishと呼び、 ヤリイカやスルメイカのように、甲が柔らかく薄っぺらいモノはsquidと呼ばれています。 ちなみに、皆さんもうおわかりだと思いますが、コウイカの由来は「甲を持つイカ」からきていると言われています。