【マルハニチロ侫武多会・『雷神』のいわれです。】

  雷  神

太古より、自然は人々に豊かな恵みと潤いをもたらして来た。

その一方で、容赦なく天災を引き起こす、怖れの対象でもあった。

それ故、自然には多くの神々が存在すると考えられ、雷に宿る雷神は、五穀豊穣の神として

崇め祀られて来た。

雷鳴轟き稲妻が閃光を放てば稲穂が実るとされ、落雷はオオカミに似た雷獣という妖怪が、

天空からものすごい速さで落ちて起こるという。

ねぶたは、雷獣を従え三つ巴の炎の太鼓を打ち鳴らす雷神の姿である。

異常気象や天変地異が増加する昨今、我々は自然の怒りに自らを省み、雷神の神通力に

より、平穏な世が続くことを祈り願うものである。

                                        解説  手塚茂樹

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