【ツムブリの逆襲!】

こんにちは。今朝の競り場にて、9月12日のトピックスでお伝えしました「ツムブリ」の再登場です。

あの日のトピックスで、昔の記憶を辿り、「脂があるはずだ」と下したところ、なんと爽やかな身質であった事か…。

(脂が無かったってことですよ)<m(_)m> 9月12日トピックスのツムブリ

最近、競り場には北海道噴火湾、八戸巻き網、三陸定置と、脂の乗り切った青物が、お手頃価格にて

豊富に上場されております。

そんな中、鹿児島の荷主様より「ツムブリ」の案内があり、脂が乗ってきて美味しくなってきたと自信満々!

担当者は、最近の事情を説明し、経費の下になるからと消極的であったが、そこは魚屋!

「頑張って売ってみるから、とりあえず出してみて。」

到着した当日、上場したものの、噴火湾、八戸、はたまた北陸物まで入荷し、ブリ、ワラサ関係は底値状態に

なってしまいました…(?。?)当然ツムブリは売れず…翌日再上場!

翌日(今朝)、荷主様の言葉を信じて1本下しました。

ウロコを剥いで、エラとハラワタを引っ張り出した瞬間、「ん!」ただならぬ気配!

「うっだで、脂だな」お造りにしてサンプル見せながら売ったら、瞬く間に完売!

さっきまでの北の競り人の常識、「南の海の魚には、北の海の魚程脂は乗らない」は、いとも簡単に

崩れ去りました…。

たった2か月で、同じ荷主様が出荷して下さった、同じ海域で獲れた同じ魚が…こんなにも変わるものなのか!

と、脱帽の朝でした。

9月12日撮影のツムブリ                 11月21日撮影のツムブリ

変わらないのはお皿と、荷主様のステッカーだけ

薄刃の出刃1本で下しているので、皮を剥ぐのに手間取りました。

あまりの脂で、包丁がくっついてしまい、動かなくなってしまうのです。

ピンクのお皿は腹身の方、青いお皿は背身の方です。

入社2年目の若手鮮魚担当者に、腹身の方を四角く切って、何も言わずに山葵醤油で食べさせたら…

「黒毛和牛っすか?八甲田牛ですね」

会員1号「んだ!メべぇ?」周囲からはクスクス…!(^^)!

下の写真を見れば、納得ですよね!上質のサシが入った「和牛」そのものじゃないですか!!

ツムブリ、恐るべし