【ガザミの卵。(ガザミ)】
こんにちは。
本日は、甲殻類十脚目ワタリガニ科のガザミをご紹介します。
ごく一般的に“ワタリガニ”と呼ばれています。
写真は青森県むつ湾産のガザミで、卵を持っているものが混ざっていました。
ガザミは秋に交尾期を迎え、雌は精子を蓄えたまま水深20mのところで越冬します。
そして晩春から6月頃に1回目の産卵をします。これを一番子といいます。
ふ化までの2?3週間、卵を抱え保護しています。
一番子が幼生を放出した後、7?8月に2回目の産卵をします。これを二番仔といいます。
一番子は脱皮を繰り返して稚ガニとなり、秋には甲幅が13?16cmと成長し成熟します。
二番子は幼生のまま越冬し、1年後に成熟します。
寿命は2年と、ほとんどの個体は2回目の幼生を放した後に死ぬのです。
産卵が年に2回というのもすごいですが、ガザミの急成長ぶりも驚きです。