【本日は、雑談です。】
こんにちは。
本日の雑談テーマは、「時効」です。
長くなってしまいましたので、お急ぎの方は次の機会にどうぞ・・・。
以前一人暮らしをしている時にネコを飼っていました。
家に帰ってくると、玄関まで出迎えてくれる。大変可愛いネコでした。
(親バカならぬ・・ネコバカかもしれませんが・・。)
いつもは、私が帰宅するとエサの催促をし、ガツガツ食べていたのに、
とある日をさかえに、エサを全く食べないようになりました。
1日ぐらいならなんとも思わないのですが、3日経っても、1週間経っても、
エサ箱の中には、コンモリとエサが残っています。
食べていたとしても、ほんの少しだけ食べているようでした。しかし、専らネコは元気でした。
久しぶりに仕事が休みだったある日、嫌がるネコをバスケットに押し込め、動物病院へと連れて行きました。
診察してもらうと、「10日も食べてないと肋骨とかが浮き出てくるんですけどね?。」
「とりあえず、レントゲン撮ってみましょう」と先生。
レントゲン室に向かう途中、ネコは何度か脱走を試みましたが、助手の方の鮮やかな手さばきによって、
逃げることが不可能だとわかると、正に借りてきたネコのように大人しくなっていました。
レントゲンを見ながら先生は、「あ、食べてますね。お外にいる時に食べているんじゃないですか?」と言いました。
私も、自分の目でレントゲンの胃袋に何かが入っているのを確認しました。が、不思議に思いました。
というのも、私は飼っていたネコを一度も外に出したことがなかったのです。
自分のマンションに帰り、バスケットからネコを出して、しばらく考え込みましたが、
タバコが無いことに気が付き、タバコを買いに家を出ました。
『私にわからないように、乾麺でも食べているのかな?』などと、
いろいろなことを考えながら、タバコの自動販売機まで向かっていました。
何気なく自分のマンションを見るために振り返ると、私の部屋のべランダに私のネコがいるのが見えました。
(この時は2階に住んでいました。)
『おお!?ご主人がいなくなって寂しいのか、それとも見送りか・・・』と思っていた矢先、
ベランダの鉄格子の間をヘビのようにクネクネとすり抜け、ナント!隣の部屋のベランダに行ってしまったのです。
『ああ!!?あのバカ、何やってんだよ。』タバコを買うのを止めて急いで部屋に帰り、ベランダまで行き、そぉ?っと隣のベランダをのぞき込みましたが、そこにネコの姿はありませんでした。
ペット不可の賃貸マンションに住んでいたので、まさか、お隣さんに『ウチのネコ来ませんでした?』などと聞けるハズがなく、心配とイライラを募らせながら、ネコが帰ってくることを信じて待ちました。
1時間ほど経って、ネコがベランダから帰ってきました。
部屋に入ると私がいることに若干驚いた顔をしていましたが、すぐに、しれーーっと毛づくろいを始めました。
私はネコの両脇に手を入れて抱え、『あんた、何してんの!バレたら出て行かなくちゃいけないんだよ!』などと、一向に話が通じないネコを責めていました。
その時でしたネコは「げふっ」と私の顔の前でゲップをしました。
そのゲップは魚の臭いが満載でした。『アレ??今日もエサに手をつけてないよな。』
『ってことは・・・、あんたお隣さんからエサもらってたんだね!なんだい、ウチのエサがまずいっていうのかい!!』
『お隣さんからエサ貰いやがって、そういうのを泥棒ネコって言うんだよ!』と、あまりにも心配が募っていたもので、
ヒステリックになってしまった上に若干使い方の間違った言葉で、ネコを責めたててしまいました。
それから、出掛ける時には、必ずベランダの窓にカギを掛ける習慣がつきました。